私こそ光る☆君~グランプリ編~
「いや、人数奇数なのにどうやって紅白戦するんだろうなと思って……」


そう紫水がこぼすと、


「ホントだ~!!

僕たち5人だもんねぇ。

どうするの、ハルちゃん?☆」


と、なぜか遥に話を振る由依。


始まってから遥ずっと喋ってなかったから、正しい対応とも言えるんだけどね……。


「……は?

何でそこで俺様にお鉢が回ってくるんだよ!?

普通、そういうのは司会者が何とかするもんだろ!?」


だよね……。


「ここは頼れるリーダーの出番なんじゃないかな?」


真っ白な歯を見せながら笑う紫水。


今、ここでそんな発言をするこの人はすごくズルイと思う。

普段ひとつも敬ってないくせに……。


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