私こそ光る☆君~グランプリ編~
今は考えても何も始まらない。

そしてこの二人の性格を考えると、何か言ったところで現状が変わるとも思えない。


ハァ~ッと熱いため息を吐いて諦めることにした。


人生、諦めが肝心な時もある。


『それでは、僕はこの辺で失礼します。

今後に備えて、今日くらいはゆっくり休みたいので』


「あっ、ちょっと待って!!」


部屋を後にしようとする背中に声が掛かった。


なんだろう?


「一つ言い忘れてたことがあったんだけどね、さっき話した作詞の件、期日は5日後だから」


『えぇぇええ~っ!!』


この日一番の大声を張り上げた瞬間だった。


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