私こそ光る☆君~グランプリ編~
志乃さんには私の心の動きが分かったのだろうか?
彼女はハァ~ッと長い息を吐くと、
「つまらない意地を張るのもいい加減にしなさい。
意地やプライドなんて言葉は一流になってから使うものよ。
あなた全然分かってないわね。
明日も来なくていいから、学校にでも行って頭を冷やすのね」
と言い残し、その場を後にした。
分かってない。
いったい私は何を分かっていないんだろう?
志乃さんの言葉が耳の奥でこだましていた。