私こそ光る☆君~グランプリ編~


志乃さんには私の心の動きが分かったのだろうか?


彼女はハァ~ッと長い息を吐くと、


「つまらない意地を張るのもいい加減にしなさい。

意地やプライドなんて言葉は一流になってから使うものよ。

あなた全然分かってないわね。

明日も来なくていいから、学校にでも行って頭を冷やすのね」


と言い残し、その場を後にした。



分かってない。

いったい私は何を分かっていないんだろう?



志乃さんの言葉が耳の奥でこだましていた。


< 53 / 206 >

この作品をシェア

pagetop