lose faith
瞳真はこれ以上この場に居る事は波音に良くないと思い‥
『社長、専務‥もうお食事の方は宜しいですか?』
『あぁ‥もういい…』
『でしたら場所を変えてゆっくりコーヒーでも如何ですか?』
『そうするか‥?』
漣は同意を求めるように浬を見た。
『そうしましょう‥』
返事を聞いた瞳真が‥
『波音チャン‥場所を変えよう』
『‥私…』
『ンッ?』
『私は‥ソロソロ帰ります‥』
『ノン‥コーヒー飲む位パパに付き合ってくれよ‥』
『ゴメンナサイ‥久々の外出に疲れちゃった…』
『そうか‥』
『パパとコーヒーは何時でも一緒に飲めるじゃない?』
『‥そぉだなっ‥』
浬は何も言わずに波音を見ていた。
波音は向けられている浬の視線には気付いていたが‥浬も見る事も無く‥
『瞳真サン!行きましょう?』
『アッ‥ハイッ…』
二人は席を立ち上がった。
『パパ‥マタネッ‥』
そう言うと波音は社員食堂をあとにした。
出て行く波音の後ろ姿を複雑な思いで見つめる漣と浬だった。