センパイ、頑張って!
「ほらね?

太一先輩は水口先輩と話すの大好きだから。

居てもらわなきゃ困るの!」

そう言って声のするほうを向くと、

「太一先輩~!
何が面白いんですか~?」

笑顔で走って行った。


こういう時に¨可愛いなぁ¨ってつくづく思ってしまう。

恋は女をきれいにするっていうけど、本当なんだな~。


…なんて深雪に見とれていると、後ろから声をかけられた。

「ねぇねぇ、ちょっと君の写真撮らせてもらってもいいかな?」

しゃ、写真?!

それってかなり怪しくない?!

この人かなりイケメンだけど、人は見かけによらないっていうし…。


反応に困って下を向くと、

「………………無理。

1人じゃねぇから…。」

水口センパイ!
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