センパイ、頑張って!
さっきまで様子がおかしかった水口センパイが助けてくれました―!!

しかもちょっと怒り気味で!

優しい―!!

「2人?
もしかして彼氏だったりする?」

怪しい写真男は心なしかニヤニヤしているように見える。

「はい…、まあ。」

「本当に?!

ラッキー!!

俺って天才かも―!!

ちょっと待ってて!」

話が読めないままに写真男は待っとけと言い残して去っていった。


「どうします?
待ちますか?」

ま、聞いたところで答えは分かってますけどね―。

「……………待つ。」

やっぱりねぇ。

どんなに一方的な約束でも、破らないのがセンパイだから。

「了解です。

深雪達はどうする?」

「私達も待っとく―。
………いいですか?」

「全然いいよー。」
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