白虎連合Ⅲ





結局私は一人で抱え込み過ぎていた。

一人で悩んで、一人で白虎を動かそうとしていた。



全部、一人で。







「あの英寿さんに指名されたんやろ?胸張って総長したらいいやん」


「…うん」


「雄大さんの力が欲しい時は俺も頑張るし、蓮だっている」


「うん、」


「白虎総長が女で上等やんけ」






悩んでいたんがアホみたい。

何やってたんや、うちは。



アホな族に言われたぐらいで、偽物が出てきてイライラしてたぐらいで。

情けない。







「ありがと龍、元気出た」


「そりゃよかったです」


「あと紫織も」


「当たり前やんっ」






もう弱音は吐かない。

自分一人でどうにかしようとしない。



それに私には仲間がいる、それもたくさん。





英寿くんや雄大くんを筆頭に、龍や蓮。

それに紫織や悠介、一応寿だって。



白虎連合隊員数百名も。






「ありがとう」







もう私は昔とは違う。







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