白虎連合Ⅲ







「あれ?寿さん何やってんすか?」


「んー、保護者の代わりで進路相談」


「はい?!」






帰る途中だったかのか、龍はベンチで休んでる私と寿を見て目を見開く。

そして私の隣に座り、タバコを吸い出した。



っておいおい。

学校の中やからね。

…ま、いっか。






「なんかゆいが、おとん帰ってこーへん言って拗ねててん」


「拗ねてへんもん」


「うわ、寿さん意外と優しいんすねー」


「意外ってなんやコラ」






龍をギロッと睨み、寿もタバコを取り出す。

そして私もせっかくなので一本貰った。



って言っても誰も注意しーひんしね。

流石不良高。






ん?

てか悠介に会わんでいいんかな?







「寿、悠介に会わへんの?」


「あー、忘れてた」


「え?寿さんあの男と知り合い?」


「らしいよ」






寿に忘れられてた悠介。



なんか同情するわ。

残念。








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