白虎連合Ⅲ






まぁ悠介はまた家に来るって言ってたし。

放っておいたらいいか。



うん、そうしよ。







「なぁなぁ、この学校の頭って誰なん?」


「頭?さぁー」


「ここも不良高の一つやし、一応見ておきたいやんっ」






キラキラした瞳で、寿は下校する生徒を一人一人見ていく。

私は龍にジュースを貰い、一口飲んで。





そういえばうちの学校って、そういう人おらんよな。




英寿くんと雄大くんの学校は二人が制圧してるし。

寿の学校も寿が制圧。




よく考えたらうちの周り凄い人ばっかりやね。







「え?ゆいさんっしょ?」


「ぶー!!!」


「ゆいなん?まじで?!」


「だってゆいさんに逆らう人、居ないっすもん」






寿は驚き、龍は満足げ。

私はジュースを噴き出して。



いや、確かにそんな人おらんけど。




そうなん?!








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