ヴァンパイア・コンップレックス
「おはよう。

ねぇ、この学校に
男子にしては長めな黒髪で、
割とすらっとしたスタイルで
背が高めの男子いない?」

雅は情報通なので一応聞いてみた。

「もっと詳しい情報無いの?
黒髪男子なんていっぱいいるもん。

イケメンから残念まで。」

「顔はきれいだった。」

「ん~、
特徴がないとねぇ。

まぁその情報に当てはまる
最高ランクの男子となると
A組の東雲君かしらね。」

「しののめ?」

聞いた事ない名前に
きょとんとして聞き返す。

「慧夢、まさか東雲君しらないの?!
女子にすっごい人気だよ。

かっこよくて優しくて、
しかもっ、
お父さんは日本トップクラスの
東雲財閥の社長だよっ」

「ふぅん」

一応後でチェックしに行こう。





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