ヴァンパイア・コンップレックス
「へぇ。
じゃあ、慧夢は
東雲君を克服しないと
魔界送りってわけ?!

断固阻止よっ!!

私の持ってる情報を
全部渡すから、
何としてでもこっちに残ってね。」

私の話を聴いた雅は息巻いた。

「ありがと。
でも、雅の情報信用ならないなぁ」

東雲君全然優しくなかったしね。

「ちょっと!!
私の情報のどこに
落ち度があるって言うのよ!!」

頬を膨らます雅。

「だって東雲君
全然優しくないじゃんか。
失礼なことまで言っちゃってさ。」

私の言葉に、
雅は眉根を寄せた。

「変だなぁ。
東雲君はすっごく優しくて、笑顔で、
王子なんて呼んでる子もいるんだよ?
これは絶対に確か!!
実際によく聞くし。」

王子?!あれが?!

「じゃあ何?
私にだけ失礼な奴ってこと?」

「ん~、
バンパイアって知って
気が動転したんじゃない?」

そうなのかな?
最初っから
ああいう態度だった気がするけど・・・
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