遙か彼方


それからハルカのこと。


あれから大きな変化があった…。

彼がハルカに帰って1ヶ月もしない内にハルカの存在が世間に公表されたのだ。

何も知らなかった私はそれはもう驚いた。

なんで突然?

それをお父さんに訊いても研究員を辞めたお父さんにハルカの情報は一切入ってこないようで“分からない”としか答えは返ってこなかった。



世間の人の反応は人それぞれだった。


本当にそんな宇宙人いるのかと疑う人や、得体の知れないものに恐怖を感じる人。

面白がる人も。

それもこれもみんながハルカに注目しているということ。


あれから随分と経ったけど、ハルカの話題は未だ絶えない。



そうやって世界は変化している。


私はそんな中で彼のことばかり考えていた。


彼は無事にハルカに着いたのか。

今も元気にやっているのか。


────“元気”に…。




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