あのころ、グラフィティ
それから、たまちゃんとは学校までの道のりをいろんな話しをしながら歩いた。




今日の放課後は、生徒会。
一週間後に行われる生徒会の企画についての話し合い。


「今年は、『恋愛ドキドキ肝試し』に決まったよ。」

行った早々、生徒会長の多田先輩(男)に言われた。



「え!?嘘!?」


オレが最後まで、したくなかった企画。


「一番人気なかった企画じゃないですか。」

「やぁ、だってさ、夏じゃん!?夏と言ったら肝試しじゃん!?肝試しと言ったら、ドキドキじゃん!?ドキドキしたいっと言ったら恋じゃん!?みたいな!?」

「でも、、肝試しの場所が...」

「それなら解決した。この学校使っていいって。...校長がオッケェ出してくれたんだよ。」

「...嘘、、オレはドキドキ鬼ごっこでよかったのに。」

「まぁ、陣内、そこまで言うな。決まったもんはしょうがない。さぁ、さっそく内容決めるぞー。」


『恋愛ドキドキ肝試し』とは、男1人女1人で組をくんで、肝試しをするという、ありきたりな企画。
いくつかあるミッションをクリアし、一番早かったカップルが豪華商品を手にする。


オレがこの企画を拒んだ理由。
それは二つある。...

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