あのころ、グラフィティ
一つ目は、恋愛という言葉が入ってるからだ。

この文字に最近悩まされているオレにとっては、とても嫌な気がしてならないのだ。
この企画のポイントとも言える、ドキドキミッションも恋愛に関するものだと多田先輩が言っていた。


そうゆうのも苦手だと言うのに...


拒む理由二つ目は、
オレは、、


幽霊とか怪奇現象が苦手だ。だから町内の肝試しがあっても参加しなかったし、夜は小さな灯りがないと寝れない...


そんなこと、福も知らない、オレだけの秘密。


まぁ、そんなことで、、この企画には賛成しなかったんだけど...


「他に意見ある?」

多田先輩が言った。


「企画って強制ではないんですよね?...オレは...出なくても、、いいですか?」

「ばか。役員は全員参加!」


「え!?」


オレがバスケ部に出てる間に、内容が変わってる...。


最悪だと思った。


「...他に意見は!?...じゃ、明日までに各自なんかいい仕掛け考えてきてねー。...おい陣内、そんな顔すんなって!きっと盛り上がる!成功間違いないさ。幽霊だってノってきちゃうと思うよ!」


ちょっといいよ。
盛り上げなくてもいいよ。
幽霊はノってこなくていいよ。
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