CAPTORS
軽く問いかけてみる。

「……まあ……すこし」

やや間があって小さな声が返ってくる。

「……だってさ……別に力ってさ、トレーニングして強化しなくても良くねぇ?……とか考えるワケよ」

その言葉を聞いて、春日はなるほどと頷いてみせる。

「力を嫌ってるキラらしいな。その気持ちは解らないでもないけど、あの元種と対峙する以上、自分の命を守るためには力を使うしかない。そのためにトレーニングするんだぞ?」

自分らが誘っておいて何様だと言われてもしょうがないが、元種と戦うことは命を危険に晒すということだ。その可能性を限りなく低くする為には己の力を強くするしかないのだ。

「……解ってるよ……解ってるけど、やっぱ気持ちはのらないもんだ」

希螺は溜め息混じりに肩を落とす。

「俺は現場にでないからあまりえらそうなことは言えないしな……まあ、俺たちの力って精神面がもろに影響するから、無理してやることは無いとは思うぞ」

「……さんきゅ」
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