CAPTORS
「オレは……柏木希螺です。所属……は」

言葉を濁す。

所属を明かせば、自分が能力者だということがバレてしまう。

「自分の所属部署わかんねぇのか?……ん?キラ?」

訝しんでいた男の表情が変わる。

急に真面目な顔つきになると、希螺の顔をじっと見つめてきた。

「……な、何か?」

希螺の問いに男は答えない。

しばらく沈黙した後、ぱっと希螺の頭を掴んでいた手を離す。

おそるおそる希螺が顔を上げると、男が満面の笑みを浮かべていた。

「……あ、の」

「お前、レイスんとこに来た新しいガキだろ」

男の言葉に希螺は驚いた。

「……え、あの」

「俺だってだてに幹部してる訳じゃねぇからな。そんなことを知らないでおけるわけねぇだろ」

動揺している希螺を宥めるように苦笑混じりで男が笑う。

その言葉にようやく希螺も納得する。

幹部といえば組織的に核を担っているような者だ。そんな人物が能力者のチームを知らないはずがない。そして、自分が久々に入った者ならば、なおさらその情報が上にいっていないはずもない。
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