CAPTORS
おそるおそる聞いてみる。

能力者は普通の人間には受け入れてもらえない。

それは今まで希螺が経験してきた中で決して覆らない現実だった。

力のことさえバレなければ問題はなかったが、元々力のコントロールが上手くないため、人に見られてしまうのは時々あった。

そのせいで一つのところに留まることが出来なかったのだ。

力の制御をしていてくれた腕輪も小さい頃は腕にあわなくて簡単に外れていた。それを鍵がなくては外れないようにしてくれたのは、最後の家にいたマザーだ。

それも今では壊れてしまい、ただの腕輪に戻ってしまっている。

力を使うにしろ使わないにしろ、自分が能力者だと言うことはあまり知られたくなかった。

能力者を進んで有しているこの施設でさえ、危険物を見ているような目で注目されている。

幹部とはいえ、それが変わらないのかもと思ってしまうと、少し怖かった。

だから聞いてみたのだ。

「能力者が怖い?俺が?」

紫煙を吐き出し、少し驚いた顔をした男は次には声を出して笑っていた。

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