CAPTORS

すっかり日も暮れてしまい、研究室に行くのは明日へ持ち越されることになってしまった。

レイスに連れられ希螺は自分の部屋までたどり着く。

それとほぼ同時に隣の部屋の扉が開けられる。

姿を現したのは、矢那とレフィ、そして本来の部屋の主、春日だった。

「帰って来たぁ~」

涙目になりながら、レイスごと希螺にしがみつく矢那。

「心配させやがって」

レフィも微笑みながら希螺の頭を優しく小突く。

「帰ってきたのか?おかえり」

最後に春日がいつも通りの言葉を紡ぐ。

彼らとは長いつきあいではないが、なぜか心がほっとした。

「心配かけてごめん。ただいま」

にっこりと笑ってみせるが、如何せんレイスにおんぶされているままであるためいまいち決まらない。

「一応、私もいるんだが、無視か?」

レイスが苦笑いを浮かべる。

「隊長ありがとう、キラ捜してくれて」

矢那が改めるようにレイスに抱きついた。

「お前なんかでも役に立つんだな」

「隊長なんだから、隊員の責任持つの当たり前だと思うよ」

矢那とは違い、レフィと春日からは淡々とした言葉を送られ、レイスのこめかみが引きつった。
< 129 / 133 >

この作品をシェア

pagetop