CAPTORS
「キラ」

「え?」

声をかけられて自分がぼーっとしていることに気が付く。

「今日はゆっくり休むようにな。無理なようなら明日また教えてくれ」

レイスの言葉に頷いて応える。

「じゃあ私たちも部屋に戻るね。キラ、春日、おやすみ」

「おまえ等ちゃんと寝ろよ。じゃあおやすみ」

「おやすみ」

矢那、レフィ、レイスは順にそう言うと希螺と春日に背を向けて、エレベーターの方へと歩いていった。

「今日はどこで迷子になってたんだ?」

3人の背中を見送りながら春日が訊ねかけてきた。

「……春日、彩十さんって人、知ってるか?」

訪ね返すと、こちらを振り返った春日と目があった。

その表情をみる限り、春日はかなり驚いているようだ。

「あそこに行ったのか?」

「好きで行ったんじゃないからな?エレベーター乗ったらそこにしか着かなかったんだ」

「すぐ帰ればよかっただろ」

「ぐ」

もっともなことを言われ、なにも言えなくなる。

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