CAPTORS
苦痛の悲鳴をあげる元種。

しかし、レフィの攻撃の手は休まらない。
致命的な一撃は与えられないものの、その炎は確実に元種へダメージを与えていた。

元種も攻撃を繰り出すが、なかなかレフィにはあたらないでいた。

それは矢那の力のせいだった。

矢那の持つ風の力が元種の攻撃の軌道を少しずつずらしているせいで、レフィへ攻撃があたることはないのだった。

何度か攻撃を繰り返した元種もそれを理解したのか、対象を目の前のレフィから矢那へと変更する。

「あまぁ~いっ!」

それも予想の範囲内だったのだろう。
口元に笑みを浮かべたままの矢那は、力の矛先を元種そのものに向けた。

風はうねりとなって元種を飲み込み、刃となりその巨体のいたるところを深く抉った。

ギャアアアアアッ

断末魔に近い声が辺りに響きわたる。

赤黒い血を体のあちこちから流しながら、元種は呻き続ける。
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