CAPTORS
光の洪水の中で、元種は声を上げることなく、体を飛散させた。
多くの命を奪った化け物のあまりにもあっけない最後だった。
「なんだ?
今の光は……」
光が収まり、レフィがやっと立ち上がる。そしておぼつかない足取りで、矢那の方へと歩み寄る。
「大丈夫か?」
「……なん、とか……それより、あの子は?」
レフィへ笑顔を見せた矢那が、周りを見回すと希螺を探し始める。
「いたっ」
そういうなりレフィは自分の怪我など忘れたかのように駆けだしていた。矢那も慌ててその後を追う。
その先には、呆然と佇む希螺の姿があった。
希螺は元種の返り血を全身にあび、血溜まりの中で虚ろな瞳で小さく何かをつぶやいていた。
「オレは……う……のなんか……ない」
うわごとのように言葉を繰り返す希螺の体がぐらりと傾き、血溜まりの中に倒れる。
それを抱きかかえるレフィ。
毒素を含んでいる危険性がある元種の体液を全身に浴びたのだ、無駄だと知りつつもレフィは心音を確かめるべく、希螺の胸に耳を当てた。
多くの命を奪った化け物のあまりにもあっけない最後だった。
「なんだ?
今の光は……」
光が収まり、レフィがやっと立ち上がる。そしておぼつかない足取りで、矢那の方へと歩み寄る。
「大丈夫か?」
「……なん、とか……それより、あの子は?」
レフィへ笑顔を見せた矢那が、周りを見回すと希螺を探し始める。
「いたっ」
そういうなりレフィは自分の怪我など忘れたかのように駆けだしていた。矢那も慌ててその後を追う。
その先には、呆然と佇む希螺の姿があった。
希螺は元種の返り血を全身にあび、血溜まりの中で虚ろな瞳で小さく何かをつぶやいていた。
「オレは……う……のなんか……ない」
うわごとのように言葉を繰り返す希螺の体がぐらりと傾き、血溜まりの中に倒れる。
それを抱きかかえるレフィ。
毒素を含んでいる危険性がある元種の体液を全身に浴びたのだ、無駄だと知りつつもレフィは心音を確かめるべく、希螺の胸に耳を当てた。