CAPTORS
「どういう……」
「もう既に諸手続は終わっているからな」
再度問いつめようとする希螺の背後で、レイスでも栄我でもない声が、希螺の想像をあっさりと肯定する。
「春日……」
「キラ、知っているか?君の以前通っていた学校はこの地区から車で軽く一時間はかかるんだ」
後ろを振り返ると、ベッドサイドに座った春日と目があった。
「いちじかんっ?」
春日の言葉を聞いて、はじかれるように希螺はレイスの方へと向き直った。
そこには、余計なことをといいたげな顔をしたレイスがいた。
「なんだよ……それじゃ、オレが何言ったって学校が変わることは決定済みだったんじゃないか……」
「違うぞ。お前が元の学校がいいというなら、手続きし直せばいいだけだ。選択権がない訳じゃない」
肩を落とした希螺にレイスがあわてて歩み寄る。
「……元の学校がよかったのか?」
何も言葉を紡ぎ出さない希螺に栄我が問いかけた。
すると、希螺はあっさりと首を振った。
「もう既に諸手続は終わっているからな」
再度問いつめようとする希螺の背後で、レイスでも栄我でもない声が、希螺の想像をあっさりと肯定する。
「春日……」
「キラ、知っているか?君の以前通っていた学校はこの地区から車で軽く一時間はかかるんだ」
後ろを振り返ると、ベッドサイドに座った春日と目があった。
「いちじかんっ?」
春日の言葉を聞いて、はじかれるように希螺はレイスの方へと向き直った。
そこには、余計なことをといいたげな顔をしたレイスがいた。
「なんだよ……それじゃ、オレが何言ったって学校が変わることは決定済みだったんじゃないか……」
「違うぞ。お前が元の学校がいいというなら、手続きし直せばいいだけだ。選択権がない訳じゃない」
肩を落とした希螺にレイスがあわてて歩み寄る。
「……元の学校がよかったのか?」
何も言葉を紡ぎ出さない希螺に栄我が問いかけた。
すると、希螺はあっさりと首を振った。