CAPTORS
理由を聞く前に春日に呼びかけられ、レフィがそれに応えたため話はそこで中断してしまった。

春日のヘンな癖?

とてつもなく気になることだが、今は聞けない。レフィはわざわざ自分にだけに話をしたのだ。そこに何か理由があるのは明らかで、それがわかった以上、今それを追及するわけにはいかない。

また機会があれば聞いてみよう。

そう結論付けて希螺は足早にレフィの後を追って、新しい住居に足を踏み入れる。

「うわっ!ひろっ!」

そして驚嘆した。

広いリビングにはすでにテレビやソファーがあり、ゆったりとしたベッドルーム、広々としたバスルームまで完備されている部屋は、今まで希螺が見たこともないものだった。

「やっぱ感動するよなぁ?」

笑みを浮かべてポンポンと肩をたたいたのはレフィだった。

「ああ!今までこんな部屋に縁なかったしさ~これホントにオレ一人の部屋なのか?」

顔を輝かせてレフィを振り返ると、笑いをこらえるような表情のまま頷きが返ってくる。
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