CAPTORS
「すげー!なあなあ、これはどうやって使えばいいんだ?」

嬉々として部屋を見て回る希螺にやれやれとため息をつきながら、春日が付き合う。

その光景を眺めながら、矢那が微笑う。

「よっぽど嬉しいんだね~そういえばレフィも始めはあんなカンジだったよね?」

「オレの場合はちょっと違う気もするが……ま、似たようなもんか」

矢那が話しかけると、レフィも昔を思い出すかのように遠い目をして笑ってみせる。

あの頃は自分がこんな暖かな場所で生きていくことができるとは思いもしなかった。

ここも決して楽しいことばかりではないが、あの頃に比べたら雲泥の差だった。

「かわいい弟が増えたんだから私たちもがんばらなきゃね」

「そだな」

にっこりと笑う矢那につられてレフィにも自然な笑顔が浮かぶ。

縁あって家族とも呼べる者たちに会えた。

「弟か……俺が守ってやるさ」

ポツリとレフィが呟くと、矢那がもう、と腰に手を当てる。

「レフィ、俺が、じゃないでしょ?俺たち。私を仲間外れにしないでね?」
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