CAPTORS
「カスガ、お前学校には行かなくていいのか?」

希螺の後ろで九龍が訊ねかけると、しばらく沈黙が流れ……

「……悪いキラ、学校すっかり忘れてた」

「それって忘れるモンなのか!?」

希螺はひきつる口元を自覚しながら、絶妙なタイミングでツッコミを入れる。

しかし、ツッコまれた本人はそれを全く聞いておらず、いつの間にか部屋の中へと引っ込んでいた。

「あいつ、寝ぼけてんじゃないか?」

呆然と立ち尽くす希螺に九龍がため息混じりにつぶやく。

希螺もそうだろうなと頷いた。

「……そういえばさ、今日はもう一人のやつ……えと、虎一は一緒じゃないのか?」

思い出したように希螺が訊ねかけると、九龍はまぁな、と曖昧な返事を返してくる。

「なん……」

「さあ、キラ行こうか」

何でだ、と聞こうとした瞬間、春日が顔を出し、理由を聞くことは叶わなかった。

「んじゃ、俺も仕事に戻るかな。じゃな、キラ、カスガ」

ひらひらと手を振りながら、九龍は希螺たちに背を向けた。

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