CAPTORS
「朝からまたハデにやらかしてたじゃねぇか」

レフィがニッと春日の方へと笑いかける。

「見てたのか」

「まぁな」

クスクスと声を漏らすレフィは、両手をあわせいただきますとつぶやいていた希螺の方へと向き直る。

「キラも気の毒だったな。あいつの運転、なかなか激しいだろ?」

「……あ~……うん、まあ」

食べる手を一瞬止め、ヘラリと笑ってみせると、レフィがポンポンと希螺の頭を軽くたたいた。

「まあ、春日の運転なら慣れるのにちょうどいい。何せもっと過激な奴がそこにいるからな」

そう言ったレフィの視線の先には、食後の紅茶を優雅に飲んでいる矢那がいる。

レフィの視線に気づき、なぁに?と小さく首を傾げる。

なんでもねぇよと告げるレフィへ希螺がそっと耳打ちするように顔を近づける。

「あれよりヒドいのか?全然想像がつかねーんだけど……」

「まあ、こればっかりは実際に体験してみるしかねぇからな」

苦笑混じりに口元を持ち上げ、レフィはコーヒーを飲み干した。
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