CAPTORS
昼休みの食堂は大勢の学生たちでにぎわっている。

各々が談笑する声の中に、レフィや矢那のことに関するものも聞こえてくる。

「レフィたちってモテるんだな」

話の内容を理解した希螺が二人の顔をじっと見つめる。

そういえば、二人の顔はふつうに考えれば、とても整っている方だということに気付く。

初めて会ったのが血なまぐさい場所だったため、そんな風に二人を見たことがなかった。

「私はふつうだけど、レフィがモテてるのはホント。ラブレターだってもらっちゃうんだから」

矢那がまるで自分のことのように自慢気ににっこり笑う。

「矢那、お前もそうだろ?」

「私、ぜんぜん興味ないからな~」

「俺もそうだよ」

「そうなの?」

「そうなの」

「……もったいない」

少し口をとがらせながら矢那がそうつぶやく。

「もったいないってなんだ。だいたい俺は忙しいんだから、そんなことしてる暇ねぇだろ」

肩を落とし、脱力しながらレフィがひらひらと手を振って見せた。
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