CAPTORS
「オレにも覚えがあるからさ……」
へらりと笑みを浮かべてみせると、春日もそうかと呟きながら同じ様な顔をしてみせる。
心が傷つくのは解っているはずなのに、時に「力」に裏切られる。自分の一部であるはずのモノを制御しきれない時が希螺にはあるのだ。
少しの間、沈黙が続いていると、授業終了のチャイムが二人の耳に届く。
「初日からサボっちまったな~まあ、いいか。教室戻ろうぜ、春日」
頭の後ろで腕を組んだ希螺がそう言って一足先に部屋から出ていく。
「防衛本能……か。あれがそんなものだったら、どんなに良かっただろうか……」
その背中を見ながら春日がポツリと呟く。
希螺に告げた話の内容は、実際のものとは少し違う。
あの時の記憶が曖昧なのは間違いないが、春日は自分の「力」の存在に気が付いてから一度も「力」を暴走させたことはない。
そのことをどう希螺へ伝えて良いのか解らなかった。
「お~い。早く来いよ」
ひょいっと希螺が顔をのぞかせる。
へらりと笑みを浮かべてみせると、春日もそうかと呟きながら同じ様な顔をしてみせる。
心が傷つくのは解っているはずなのに、時に「力」に裏切られる。自分の一部であるはずのモノを制御しきれない時が希螺にはあるのだ。
少しの間、沈黙が続いていると、授業終了のチャイムが二人の耳に届く。
「初日からサボっちまったな~まあ、いいか。教室戻ろうぜ、春日」
頭の後ろで腕を組んだ希螺がそう言って一足先に部屋から出ていく。
「防衛本能……か。あれがそんなものだったら、どんなに良かっただろうか……」
その背中を見ながら春日がポツリと呟く。
希螺に告げた話の内容は、実際のものとは少し違う。
あの時の記憶が曖昧なのは間違いないが、春日は自分の「力」の存在に気が付いてから一度も「力」を暴走させたことはない。
そのことをどう希螺へ伝えて良いのか解らなかった。
「お~い。早く来いよ」
ひょいっと希螺が顔をのぞかせる。