フェンス
ドアの外には室内だが1mほどのベランダのようなスペースがあり手すりがつけられている。

どの部屋も同じ作りでそのベランダには横との壁は無くドアを出れば一周ぐるっと歩けるようになっていた。

俺達は床にうつ伏せに寝転びゆっくりドアを開け這うようにして手すりのところまでいく。

たどり着いて下をのぞくと1階から自分達のいる階の4階上…つまり10階まで吹き抜けになっていた。

1階では白衣を着た沢山の人達が研究の発表をしているようだった。

白いボードに映し出される人工兵器の本体の部品や組み込むプログラムの説明…

『こいつら全員イカレてる…吐き気がするぜ…』

春斗はそう言い捨てる。

2人は部屋の中へ戻りこれからどうやって上に向かおうか考え始めた。


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