フェンス
『母さん?17階でいいの?』
そう問いかけていると―…
バサッ―…!!!
と、突然後ろで音がして2人は何者かに口をふさがれた。
『んっ―…!?』
慌てて暴れるが力が強い。
俺も春斗も中々その腕から抜け出せずにもがく。
『しっ!…静かにしろ。』
その声を聞き二人は同時にその男の顔を見上げた。
『あ…秋斗さん!?』
『お前ら危なっかし過ぎて見てらんねぇよ。』
秋斗さんは小さく笑みを浮かべ腕から2人を解放した。
『よくここまで来たな。』
そう言って俺と春斗の頭を撫でる。