フェンス
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春斗へ
ごめんなさい。
こうするしかなかったの…
10階研究室の右端に現実世界に戻れる装置がある。
あなた達は現実世界に戻ってこの世界をdelete(デリート)して。
時間は私が稼ぐから、どうかあなたは生きてちゃんと未来を切り開いて。
愛してるわ、春斗。
さよなら。
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(彩花………)
春斗は手紙をクシャッと握りしめ溢れ出す涙を必死に拭って立ち上がって…
『すいません…もう大丈夫です。』
深々とお辞儀をした。