フェンス

『裕…俺な…ブラックフェンスで言葉に出来ないぐらいひどいめにあったんだ。

他の人達も今もまだひどい仕打ちをうけ続けてる…。

…少しでも早く助けないといけない…。

こっちから香音さんに指示を出してもらうから…

その箱もって綾紀さんの所にいけるか?

俺もこっちで香音さんの手伝いでも何でも力になれることならなんだってするから。』

『あぁ…任せとけ。
必ず持っていくよ。

それから涼…真奈がお前に逢いたがってるぞ…。

声だけでも…聞かせてやれないか?』

『…俺だって逢いたいよ…声だって今すぐにでも聞きたい…

でも真奈を巻き込みたくないんだ…

だから…真奈には何も言わないでくれ…

全部終わったら必ず4人そろってまた逢おう。』

今回の約束は笑顔で別れるためのものではなく、確実な決意だった。

『そっか…わかった。』

俺の返事を聞くと涼はまた母さんに電話を渡した。

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