☆恋愛さらだ☆
――――…………





それからどれくらい歩いたんだろう。



気づけば、周りは真っ暗になっていた。




会社帰りのサラリーマンが、町をうめつくす。


そんな中で、あたしはビルの路上でうずくまって泣いていた。




「誰だ?」

「汚ねぇ服着てんな。」



行き行く人々が、私を見て笑う。

笑われてもいい。


命が救われるなら。




誰か助けて…。





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