なんでも屋 神…第二幕
「ん?もう帰ろっか神君。仕事の事考えたいんでしょ?」



不味い…また仕事の時の顔になってたのかな?一葉曰く、俺が仕事の事を考えている時は、心の扉を閉めたような冷たい表情になるらしい…。



「ん〜…じゃあそろそろ出ても良いか?」



努めて明るく接したつもりだが、上手く隠しきれた自信は無い。



今は一葉を優先させる時間だってのも分かってるけど、中々上手くいかないな。



それじゃ駄目だと強く心に言い聞かせ、一葉と一緒にクラブを出るが、気付けば一葉を半歩程置き去りにしている。



「今日はデートの予定だったのにごめんな。今回の依頼が終わったら、二人でどっかに行こうか?」
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