なんでも屋 神…第二幕
「何処に向かってるんだ?」
抑揚の無い俺の言葉に、ロングボディの後部座席で、窓から逃げ出すタバコの煙を見つめ、足を組んでいる兄ぃが答える。
「[沙夜]だ。親父がお前を待ってる。あれ以来、どうしても神に会いたいらしくてな。この間辰徳から話しは聞いているだろう?」
[沙夜]…この街の造りで説明すれば、[白桜]とは対称の位置に存在する料亭。裏の話しでは[神堂組]が経営に携わっているとか…。
此処まで来たら胆(はら)を決めるしか無い。それに兄ぃとは、近々会わなければならないと思っていた所だ。
「兄ぃ、ちょっと聞きたかったんだけど、チャイニーズタウンは今どうなってるんだ?」
抑揚の無い俺の言葉に、ロングボディの後部座席で、窓から逃げ出すタバコの煙を見つめ、足を組んでいる兄ぃが答える。
「[沙夜]だ。親父がお前を待ってる。あれ以来、どうしても神に会いたいらしくてな。この間辰徳から話しは聞いているだろう?」
[沙夜]…この街の造りで説明すれば、[白桜]とは対称の位置に存在する料亭。裏の話しでは[神堂組]が経営に携わっているとか…。
此処まで来たら胆(はら)を決めるしか無い。それに兄ぃとは、近々会わなければならないと思っていた所だ。
「兄ぃ、ちょっと聞きたかったんだけど、チャイニーズタウンは今どうなってるんだ?」