なんでも屋 神…第二幕
深々と頭を下げた俺の肩に、優しく手を翳して神堂は帰って行った。
続いて見送りに出た兄ぃや、沙夜の居ぬ間に、一人残された和室で足を崩す。
ジャングルの中では無く、定められた空間内で虎と対峙したのだ…その緊張感や緊迫感は他に類を見ない。
「全くお前は強情な奴だな。親父っさんは今や、一代で今の地位を築き上げた大親分だぞ。日本中を見渡しても、横に並べるのは居ないだろう。その杯を断るとは…。」
五分程経って戻ってきた兄ぃの第一声がこれ…例え希有な大親分でも総理大臣でも、俺の生き方は俺が決める。
誰かに指図を受けるのは真っ平御免だ。それに、そっちの世界に興味はない。
「今日お前を呼んだ本題に入ろう。ノリ、入ってこい。」
先程神堂が座っていた位置に兄ぃが、女将の沙夜が座っていた位置にノリが座り、見慣れた面子に漸く俺の心境にも余裕が出てきた
続いて見送りに出た兄ぃや、沙夜の居ぬ間に、一人残された和室で足を崩す。
ジャングルの中では無く、定められた空間内で虎と対峙したのだ…その緊張感や緊迫感は他に類を見ない。
「全くお前は強情な奴だな。親父っさんは今や、一代で今の地位を築き上げた大親分だぞ。日本中を見渡しても、横に並べるのは居ないだろう。その杯を断るとは…。」
五分程経って戻ってきた兄ぃの第一声がこれ…例え希有な大親分でも総理大臣でも、俺の生き方は俺が決める。
誰かに指図を受けるのは真っ平御免だ。それに、そっちの世界に興味はない。
「今日お前を呼んだ本題に入ろう。ノリ、入ってこい。」
先程神堂が座っていた位置に兄ぃが、女将の沙夜が座っていた位置にノリが座り、見慣れた面子に漸く俺の心境にも余裕が出てきた