なんでも屋 神…第二幕
俺が話し出す前に、太股から携帯のバイブレーションが肉を伝う。
…液晶画面を開いてみても、無登録の十一桁の数字が泳いでいるだけ。
一瞬、一葉かとも思ったが、どうやら違うみたいだ…。
「もしもし。」
二足歩行の人間とは思えない酔客の歩き、ヒールの音を高らか響かせ、ホスト風の男と腕を絡ませて歩く水商売の女…その間を縫うように車は進んで行く。
「[神堂組]の黒沢さんが撃たれたそうで…やったのは私達では有りません。」
三龍…何故俺の番号を知っていた、そして何故兄ぃが撃たれたのを知っている…などと、意味の無さない会話は今必要無い。
…液晶画面を開いてみても、無登録の十一桁の数字が泳いでいるだけ。
一瞬、一葉かとも思ったが、どうやら違うみたいだ…。
「もしもし。」
二足歩行の人間とは思えない酔客の歩き、ヒールの音を高らか響かせ、ホスト風の男と腕を絡ませて歩く水商売の女…その間を縫うように車は進んで行く。
「[神堂組]の黒沢さんが撃たれたそうで…やったのは私達では有りません。」
三龍…何故俺の番号を知っていた、そして何故兄ぃが撃たれたのを知っている…などと、意味の無さない会話は今必要無い。