なんでも屋 神…第二幕
「儂を呼んだと言う事は、もう片がつくと言う事だな神?。」



背後のドアが開き、萩が自分の分を除くテーブルに座る七人分の緑茶を運んできて、神堂の背後に立った。



物事を始める合図のように、神堂は徐にタバコを口の端にくわえ、萩が背後から手で覆いながら火を差し出す。



「完膚無き迄に叩き潰しますが、相手はクラブドラッグです。」



響めき(どよめき)と不安な囁きが室内に降り積もり、神堂は大きく肺に送り込んだ煙を吐き出した。



「儂は[狼我會]を潰す手立てを考えてくれと言った筈だが、それと薬が何か関係有るのか?」
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