なんでも屋 神…第二幕
思い付きで始めた[なんでも屋]だが、真美への贖罪の意味も込めて、裏仕事を請け負う事を決めた。



その気持ちに確実な変化を齎したのは、ミチルからの言葉と、真美への贖罪から解き放たれた時。



そして、側に一葉が居てくれた事だった…。



俺は皆に支えられて生きている。そう感じた時に俺は、自分の居場所を見つけられた気がした。



そして誰しも皆、自分の居場所を探しているのではないかと…。



鳥が飛び続けられないように、人間もまた羽を休める止まり木を求めている。



それを見つけられない者が、訪れるジレンマと、飛び続ける為に薬物に手を出してしまう。



羽が上がらなくなっても、息が続かなくなっても、その先に在るのが枯れ落ちそうな小枝でも、自分の居場所はきっと在る事を信じて…。



俺が死ぬ事を恐れていないと言うのは、命を粗末にしている訳では無く、自分の中で真美に対する拭いきれない罪の意識が、微かにだが確かに存在するからだ。
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