なんでも屋 神…第二幕
そしてそれは決して格好良い事では無く、未だ俺の心が弱い事を意味する…。



其れでも俺が生きようと見苦しく見えても藻掻くのは、それで罪を償おうとしているからに他成らない。



「未だ若いの…。じゃが、今は其れでも良いじゃろ。」



深々と一礼して部屋を出ようとした時、何故だか分からないが、自分でも思いもよらなかった言葉が口を突いた…。



「…俺の親父はヤクザですか?」



何故意味の無い事を聞いたのか…元々存在しない人物の事を聞いてどうするのか…答えは出ないが、口はもう動いてしまった後だった。



「それを聞いてどうする?」
< 274 / 344 >

この作品をシェア

pagetop