なんでも屋 神…第二幕
頭では理解をしていても、心の奥底では淡い期待を抱いているのは毎回の事。



そして、その度に打ちひしがれるんだ…。



未だ完全に過去を受け止めきれてはいない自分に、内心苦笑いするが、以前と違うのは、其れを胸に生きていこうと決意する事実。



真美のベットに腰掛け、夢の中で俺に何を伝えたかったのか、其れを背中に問いかけながら朝を迎えた…。



朝を迎えて、未だイトさんも起きてきていないリビングで、手早く軽めの朝食を平らげ、ノリが来るのを待つ。



回想の旅から帰還し、隣で相手にして貰えず拗ねているノリに話しかけた。



勿論、話題はあの話し。



「なぁノリ…お前マコの事気になってるのか?」
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