なんでも屋 神…第二幕
「好きなのか嫌いなのかどっちだよ。」



自分の事は棚の上奥深くに放り投げ、赤面するノリを問い詰めていく。



それを聞き流しながら、未だ着かないのかと、ノリは前ばかりを向いている。



「神には悪いと思うけどさ…確かに気には成ってる…。」



全く何奴も此奴も…一葉もノリも何を気にしてるんだか知らないが、張本人で在る俺とマコは、何も気にしてなどいないと言うのに。



「俺が幸せに出来なかった分、お前がマコを幸せにしてやってくれ。但し、仕事の事は上手く誤魔化せよ。」



これが俺の正直な気持ち…ふらりと俺が居なくなってから、幾ら男っぽいマコでも、少しぐらいは落ち込む事も有ったろう…。
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