なんでも屋 神…第二幕
「馬鹿、未だ何も伝えてないのに気が早いっての。まぁでも、その言葉は俺の中に仕舞っとくよ。サンキューな神。」



漸く茹で蛸から普段のノリに戻ったが、照れ笑いは隠しきれずに後頭部をポリポリと掻いている。


「…今回の事が終わったら、伝えてみるよ。」



そんな気恥ずかしい空気も、目的地が近づくにつれて俺達の会話は無くなっていき、外の肌寒い空気と共に精神が冷えていく。



いよいよ仕事に切り替えねばならない。



右腰に隠したベレッタをシートに当てて確認し、瞳から感情を消し去る。



「お客さん、着きましたよ。」
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