なんでも屋 神…第二幕
時間にして数十分程で、無駄な抵抗すら出来なくなった日向は、悪魔の錠剤に身体と精神を破壊された。



目からは涙が、鼻からは鼻水が、口からは涎が垂れ流し状態…。



それでも瞳はとろんと溶け出すかのようで、表情は薄気味悪い笑みを浮かべている。



愚かな人間の手によって作り出された悪魔の薬は、今その愚かな製作者の元へと帰って行った…。



過剰なクラブドラッグの接種により、撃たれた両足の痛みは吹き飛び、外された顎もお構い無しで高笑いを上げる日向。



「…終わったな。」



肩に手を乗せられたノリに振り向き、それと同時に言葉に成らない哀しみに涙が流れた。



…これで、良かったのだろうか…。
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