なんでも屋 神…第二幕
今回の依頼に関係の無い事はこれくらいにして、[風林飯店]から15メートル程行った所に有る雑居ビルに入る。



エレベーター迄続く黒いカーペットは、人々が歩いた真ん中だけが所々すり切れ、下地の鼠色したコンクリートが顔を出していた。



古川さんの息子がエレベーターを降りたのは三階。脇の壁に設置されているテナントの看板に視線を移す。



けばけばしい蛍光色の紫とピンクが入り乱れ、妖絶な女性の裸体を模したシルエットが、此方に向かって手招きしている。


少人数しか入れないエレベーターに乗り込むが、余り気乗りはしない。尾行と言っても、何処で飲もうがその人の自由だからな…。



気を取り直して店のドアを開けると、コの字型に置かれたテーブルが八個…ぼったくり系の店では無さそうだと判断。となれば後は連れ出しの店か。
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