告白
「それでさ、どこでバイトする?」


塚本くん、また話戻したの?


「とにかくさ、お昼食べない?」


お腹すいたし。


「そうだね。
お昼食べながら相談しよ。」


私たち三人は食券売場の自販機に歩く。


「塚本くんは食券あるんだよね?」


「あぁ、えっと日替わりランチって書いてるな。
今日のランチは、チキン南蛮定食か。」


自販機わきのメニュー表を確認する塚本くん。


「美味しそうだね。
私、チキン南蛮好きなんだ。
あっでもミートドリアも美味しそう。」


メニューを見れば、みんな美味しそうで悩んじゃう。

「じゃ、ミートドリアにしなよ。
俺のチキン南蛮半分あげるよ。」


うわ、塚本くんいい人。


「ミートドリアも半分するよ。
半分こしようよ。」


「それでいいよ。」


塚本くんのおかげで、チキン南蛮もミートドリアも食べられちゃう。


うれしいな。


「俺もチキン南蛮定食にするよ。
小瀬さん半分こしようよ。」


いやいや清水くん。


私塚本くんに半分ミートドリアあげるのに、残った半分清水くんにあげたら、ミートドリアなくなっちゃう。


私にはチキン南蛮しか残らないよ。
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