告白
「くっふ。」


後ろを振り返れば、笑いをこらえてるきらり。


きっと、チキン南蛮しか私には残らないこと気がついたんだな。


「なぁ、小瀬さん半分こしよ?」


だから、清水くん気づいてよ。


「くっぷ。」


きらりがこらえられないようで、声がもれる。


「あのね、清水くん。
私塚本くんと半分して清水くんともしたら、ミートドリアなくなっちゃうよ。
私チキン南蛮しか食べられないよ。」


「うん、そうだね。
塚本じゃなくて、俺とだけ半分こしようよ。」


笑顔の清水くん。


えーと、わかんない。


答合わせしたい。


でも、人前じゃなくて、二人だけで答合わせしたい。

どうしよう?


「やめろよ清水、小瀬さん困ってるだろ。」


塚本くんわかってくれてる?


困ってるよ私。


また清水くんが訳わかんなくて。


助けを求める気持ちで、塚本くんを見る。


「見んなよ。」


顔をそむける塚本くん。


私みたいなデブな子嫌かもしれないけど、顔そむけるって。


私だって傷つくんだから。

「そんな見たらてれるだろ。」


てれる?


塚本くんも訳わかんなくなっちゃった。
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