告白
「清水くん、なんで隣?」


塚本くんたちは遠いけど、なんとなく小さな声で話した。


「隣、皆川さん座るのにあけといたんだ。
塚本を座らせるためじゃない。
俺が隣でも嫌じゃないだろ?」


うれしい、わかってくれてる。


「ふふ、うれしい、わかってくれて。
答合わせする前の清水くんなら
『俺の隣嫌なのか』
とか聞いてきそうだったよ。」


「俺もうれしいよ。
答合わせ前なら」
『なんで隣?』
なんて言われたら俺の事嫌いで言ってると思ったから。」


清水くんもうれしそう。


私もうれしい。


「それで答合わせしよう。
小瀬さん塚本とバイトしたいの?」


清水くんも、自然と小さい声になってる。


「えっとね、バイトしたいなって思ってるのは本当だけど、塚本くんと一緒にとは思ってないよ。」


「じゃ、なんで迷惑って言わなかった?」


「だって、今から三年間高校一緒になる人に迷惑って言える?」


「ふーん、気まずくなるのが嫌って事か。」


「そう、そうなの。
うれしい、清水くんにわかってもらえて。」


さっきの答合わせが効いてるのか、話しが通じる。


うれしいよ。
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