告白
心臓のどうきが止まらない。


汗も止まらない。


背中にも汗かいてる。


「清水くんのイジワル。
また汗いっぱいでて、ビショビショなっちゃう。」


「小瀬さんの方がイジワルだよ。
何度も言ってるのに、ここ遊園地だって。
小瀬さんって小悪魔だよね。」


また小悪魔って。


私から一番遠い存在だと思うんだけど。


清水くんが、色っぽくて優しい目で私を見つめて来る。


なんか、ぼーとしちゃうけど、ダメダメ、がんばれ私。


塚本くん来るまでに答合わせ急いでしなきゃ。


「まだ答合わせあるんだけど。
チキン南蛮はなんで?」


「恥ずかしいけど、ヤキモキ。
好きな人が他の男と仲良く半分こなんて許せないから。
塚本が食事代出してるし。
それに高校のお昼おごる約束もしてるし。」


ヤキモキか。


朝も正兄にヤキモキ焼いたって言ってたし、清水くんヤキモキ焼き?


それだけ私が好きって事だよね。


顔がにやけそう。

でも、モテると勘違いしたままだし、手紙の相手が私だと知らないし。


知ったら、清水くんの好きって気持ちは変わるのかな?
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