告白
あぁ、終わりたくない。


清水くんとずっといたい。

清水くんは、私の事を好きだと言ってくれた。


私が、頷けば恋人になるのだろうか。


ただ頷けば。


モテていると勘違いしてる事。


手紙の相手が私だって知らない事。


話して、清水くんの気持ちが変わってしまったら?


話さないで付き合ったら?



あの清水くんが私を好き。


もうこれは奇跡。


この奇跡はいつまで?


一ヶ月?


半年?


一年?


一年続いたらいいな。


でも一年は無理かな。


そんなにも長い時間、清水くんをつなぎ止めておく魅力なんてないもの。


短い時間しかきっと付き合えない。


それなら余計な事言わずに、付き合ってしまえば。


余計な事?


ううん、違う、大切な事。

あの手紙は私にとって、とても大切な事。


「どうしたの?」


清水くんが顔を覗き込む。

「えっ?」


「黙っていたからさ。
つまらない?」


「そんな事ないよ。
つまらないなんて。
逆だよ。
楽しくて終わりたくないって思って。」


うわ、私何言ってるの。


ほとんど告白じゃない。
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